英会話の必要性

英会話ができれば楽しい人生に♪

英会話さえできていれば・・・

新婚旅行はエジプト・ギリシャでした。

初めての海外旅行。
大好きな遺跡巡りができるし、
それに、なんと言っても、新婚旅行ですからね。

大学の卒業旅行でフランスへ行ったことがある彼女は、
あれしよう、これもしたいなぁ、
って感じで、ワクワク毎日を過ごしていたようです。

それに較べてぼくは、・・・。

海外は初めてだから、緊張しまくり。
小心者かも?(笑)

でも、やっぱり、
これから一緒に暮らしていくことになる彼女には、
恥ずかしいところは見せられないしね。

行き先が決まってから、本屋へ駆け込みました。

海外旅行のガイドブックありますよね。
それも買うことは買いましたが、

本屋へ行った本当の目的は、

税関やレストランでの会話とか、
旅行で困らないための英会話の本を探すためだったのです。

ネイティブの英語を聞くとこんな風に聞こえるよ。
話す時もこのように話せば通じるよ、という内容の本で、
ネイティブの発音に近づけるために、
カタカナとかひらがなで書いてある本を購入しました。

このような本でいいのかなぁ、と思いましたが、

旅行まで、そんなに時間がないし、
それに発音には、まったく自信がないぼくは、
その本にすがる気持ちで、繰り返し繰り返し読みました。

そうなんです。

辞書があれば、書かれた英文を理解できるのですが、
ぼくは話したり聞いたりすることができないのです。

文法ばっかりやってきた典型的な日本人なのです。

海外へ行くにあたっての一番の悩みの種が英語。
おまけに、みじめなところは見せたくない新婚旅行。
胃がチクチクと痛んできます。

しかし、悲しいかな、
その心配事は見事に的中してしまいました。

事件は、ロンドン・ヒースロー空港で、
トランジットする時に起きました。

荷物を検査していた係員の人数が急に増えたかと思うと、
ひとりの係員が顔を真っ赤にして、
早口で感情をあらわにして、まくしたててくるのです。

英語が苦手ということにプラスして、
何人ものイギリス人の疑うような視線が、
ぼくひとりに集中しているという異様な雰囲気の中では、
動くことも言葉を発することもできませんでした。

「かたまる」

まさにその表現がピッタリの場面です。

この状況を見かねたガイドが助け船を出してくれました。

ガイドが説明してくれたことによると、

係員が多く集まってきたのは、
エックス線検査で、
バッグの中に弾薬のようなものが、
たくさん写っていたからだそうです。

また、早口でまくしたてていた内容はというと、
弾薬に似たものが入った袋がたくさんあるが、
袋をあけてもいいかということでした。

それに対して、ぼくが変な英語で返答したので、
係員は、怒ったというか、ますます不信感を抱いたのだと、
ガイドから説明を受けました。

その弾薬のようなものとは、
成田の免税店で彼女が買った口紅だったのです。
7、8個あったと思います。

おみやげ用に買った口紅は、
袋も箱も無造作に開けられ、
開けるというよりは、ビリビリと破られた、
と言ったほうが近いと思います。

そんな具合ですから、
彼女の怒りは収まりません。

旅行初日から、
イヤな空気が立ちこめることとなってしまいました。

今となっては笑い話ですが、
その場面を思い浮かべるたびに、
感情がよみがえってきて身体が震えます。

英会話が得意であれば、係員に笑顔で説明できたのに。

あんな怖い思いもしなくてすんだし、
不甲斐なさを彼女の前でさらけだすこともなかったのに。

愛する彼女の前で、

しかも新婚旅行で。

恥ずかしいのと悔しい気持ちが入り混じり、
今でもあの空港での出来事が頭から離れません。

言葉はわからなくても、
心は通じるということも真実ですが、

言葉さえわかれば、
起こらなくてすんだトラブルもあります。

この空港での出来事をきっかけに、
ぜったいに英会話をマスターしたいと思いました。


英会話という言葉を耳にすると、
その時の痛みをともなって、
必ず思い出される出来事について書いてみました。